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近視・遠視・乱視・老眼の違い

「最近、モノが見えづらくなった、これって目の病気?」そんな疑問を解決。

2020年1月に厚生労働省が調査をしたところ、全国民の約98パーセントが近視や遠視といった眼病を患っていることが明らかとなりました。この数値は全国民に当てはまることから、ニュースや新聞だけでなく、ワイドショーなどでも連日大きく報道をなされたほどです。先進国の中でもダントツで日本人の視力の悪さは際立っており、パソコンやテレビゲームが普及をしたことが要因だと言われていました。今後は如何にして眼病を抑え込めるんかが社会的な問題で、各端末の使用時間を制限するなどの対策が求められます。そこでここでは、詳しく近視・遠視・乱視・老眼の違いと、何歳くらいから症状が出るのかを見ていきましょう。

まずは各疾病の特徴と、症状を解説していきます。近視というのは近い場所を見ることができる視力で、遠方は見えない方を指します。これが全体の約70パーセントを占めており、特に10歳から20歳の若年層に多い病です。対策方法は凸レンズのメガネか、コンタクトレンズを装着するのがポピュラーで、比較的簡単に対策をとることができます。また2000年に先進医療で登場したレーシック手術を駆使すれば、裸眼でも遠方をよく見える目にすることも可能です。このレーシック手術とは角膜の表面をレーザーで削り、光の屈折率を変える手技になります。自由診療なので公的な保険は適応されず、片目で約50万円もの費用が必要です。高額医療なため、さほど普及をしていないのが現状でしょう。

遠視とは、遠方は良く見えるが近くが見えないという疾病です。近視の正反対の症状ですが、これは加齢が原因で起こるので、眼科では疾病とはとらえられないのがポイントになります。なぜ年齢を重ねると手前が見えなくあるのか、この原因は筋力の低下に起因をしているからです。顔には数多くの筋肉があり、目の周りにも括約筋が張り巡らされています。目は括約筋の動きでピントを調整していますが、45歳以上になるとその伸縮率が弱まるので、手前近くが見えにくくなるわけです。なお、老眼という言葉でも言い表されるので、多くの方が一度はその存在を聞いたことがあるでしょう。対策方法としては、老眼鏡を使用するのがもっとも簡単です。このメガネは近視用とは異なり、凹レンズで作られています。双眼鏡を想像するとよくわかりますが、遠方はまったく見えなくなるのに対し、近くは約20倍程度に拡大をされてよく見えるようになるアイテムです。1.5倍から最大で20倍までがあり、0.5刻みで購入することができます。自身の視力に応じて適正なものを選べ、100円ショップなどでも気軽に購入できるものです。プラスチック製なので、洋服の胸ポケットに入れやすく、60代以上になると大半の方が愛用されています。

ここで余談ですが、若い頃は近視に悩まされていて、年齢を重ねたら老眼も発症するという方も少なくありません。現代のように大勢に若者が近視になっている昨今、これから先は先述した症状に悩まされる方が多くなるでしょう。この問題に対応した眼鏡が、遠近両用というものです。遠くを見るためのレンズと近く用の2つが1枚のレンズに組み込まれており、効率良く使用できるのが特徴となります。この仕組みを簡単に説明すると、上半分が近視用・下半分が老眼、つまり遠視用です。遠くを見る時は大半の方が真正面を見るものです。ところが読書をしたり、スマートフォンを操作をするときは、顔を下にして目線も下がります。レンズはその仕草をうまくカバーしていることがわかります。

乱視に至っては、角膜に異常をきたしている疾病です。多くが遺伝性で、親が乱視を患っていると80パーセントの確率で子供も同じ症状を有します。その因果関係や原因はまだ解明されていませんが、角膜が歪な形になることで視界も歪んで見えるのがおもな症状です。近視とセットになるのが一般的で、メガネやコンタクトレンズで近視を矯正しつつ、乱視もサポートすることになります。この乱視をサポートすることを高度を補うと呼ばれており、視力検査で円形の形を見ながら、どの線が太く見えるかと確認をするのがそれです。実際は全部の線は同じ太さなのですが、乱視を患っていると一部だけが太く見えたり、薄かったりするものです。すべてが均一に見えるようにメガネなどで調整をするわけで、コンタクトレンズではBdという数値で高度を表記しています。近視なら10歳から、遠視は45歳・乱視は15歳そして老眼は50歳から症状があらわれてきます。なかには生まれた時から弱視の方もおり、0.01以下の視力だと障害者支援を適応されます。メガネやコンタクトレンズを作る時の費用が全額免除になり、快適な暮らしを送れるように各自治体で支援を受けることも可能です。

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