コロナウイルスとインフルエンザの違い

Q. コロナウイルスとインフルエンザの違いは何ですか?

ウイルス感染症

ウイルス感染症とはウイルスを飲み込んだり、吸い込んだり、虫に刺されたり、性的接触を通じて感染することがあります。感染症とは、病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等の症状がでることをいいます。病原体は大きさや構造にり細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などに分類されます。人から人に感染する場合と、膀胱炎や盲腸、化膿した傷などのように感染しない場合があります。 なお、原体が体に侵入しても、症状が現れる場合と現れない場合ともあります。

コロナウイルスとインフルエンザはウイルス性の感染症であり、ウイルスの型が似ています。そのため、同じ感染症のようにとらえてしまう人、その違いがわからないという人が増えています。

コロナウイルスとインフルエンザウイルスの大きさはどちらもカプシドと呼ばれるたんぱく質の殻に覆われ、周りに脂質膜であるエンベロープがついています。このエンベロープは石鹸やアルコールに弱い特徴があるのですが、たんぱく質がとげのようになっているので、簡単に人や動物の粘膜に付着しやすく、ウイルスの増殖スピードも早いです。

また、コロナウイルスとインフルエンザウイルスはどちらも感染経路は飛沫や接触、空気の3つであり、くしゃみや鼻水などの飛沫物の中に多くのウイルスが含まれています

感染している人と直接話をしたり触れ合ったりしていなくても、その人の手にウイルスが付着し、その手で他のものを触るとそのものにウイルスがついてしまうので簡単に感染する人が増えてしまいます。

潜伏期間、症状の違い

コロナウイルスとインフルエンザの違いとしては症状の出方や致死率、症状が持続する期間や潜伏期間などがあげられます。

インフルエンザの場合潜伏期間は1日から4日であり、平均すると2日で症状が現れ始めます。いきなりの高熱や倦怠感、悪寒や筋肉痛、関節痛など明らかに風邪とは異なるためインフルエンザに感染したことがはっきりとわかります。

一方、コロナウイルスの症状の場合は、潜伏期間は2日から14日で平均5日です。症状もなんだかいつもと違う、などはっきりしたものが出にくく、さらに一回体調が良くなったと感じることも多いです。具体的なコロナウイルスの症状には、発熱や咳、のどの痛み、倦怠感や頭痛など一般的な風邪の症状の他、特徴的なものとして息切れや味覚障害、嗅覚障害が現れます。インフルエンザの症状では味覚障害や嗅覚障害は起こりにくいので、コロナウイルスの代表的な症状と言えます。

なお、感染した場合の無症状率はインフルエンザは10%に対し、コロナウイルスは数%から60%と大変幅があります。若い世代ほど無症状のことが多く、感染したことに気が付かないまま他の人に感染させてしまう可能性が高いです。

この他、コロナウイルスは症状の持続期間もインフルエンザに比べると大変長いです。インフルエンザは抗インフルエンザ薬を使用した場合3日目ほどで解熱し、抗インフルエンザ薬を使用しなくても7日ほどで体力が回復してきますが、コロナウイルスの場合は2から3週間と大変長く、2回目のPCR検査で陰性と出たとしても、再び陽性と出ることもあります。

抗コロナウイルス薬もインフルエンザワクチンのように気軽に打てるわけでもありません。数週間は油断できない状態であり、体力の回復も遅いことがあげられます。昨日までは元気であったのに、今日になったら症状が悪化していて命の危険にさらされた、ということも多いです。

さらにコロナウイルスの症状の場合、治ったとしても脱毛が生じる、息苦しさが長く続く、血栓症を引き起こすなどの症状が現れることがあります。血栓症を引き起こした場合や肺炎が悪化した場合は命に係わる状態になり、人工呼吸器などをつけて体の管理をしなくてはなりません。

コロナウイルスは例年約1000万人罹患するインフルエンザと比べると、国内の感染者数も少ないのですが、重症化率は比較的高い傾向となっています。

有効とされるワクチンの接種もインフルエンザほど臨床結果が充実しているわけではありません。どの薬が効くのかもわからない部分があるので、できるだけ感染しないようにしなくてはなりません。

コロナウイルスの症状は、味覚や嗅覚の障害、発熱や喉に何かが張り付いている感じとなっているので、このような症状が出た場合や、すでに感染している人のそばにいた場合は検査を行うことが大切です。

検査できる医療機関

どこで検査できるのかは、現在のところ、一般的な医療機関では受けることができず、指定されている医療機関や施設などがあります。また近年では抗原検査キットを用いて感染の有無を知ることができます。

なお抗原検査は検査結果が出るのが早いのですが、ウイルスの量が少ないと正しく検出されません。そのためきちんとした結果を知るにはPCR検査を受ける必要があります。

また、帰国者や接触者などが受ける指定された医療機関や検査センターでは、検査費用においての自己負担はかかりませんが、自分が感染しているかどうかを自発的に調べる場合は自費となっています。

コロナウイルス自体は冬になると流行するごくありふれたウイルスであり、症状は風邪のような軽微なものですが、注意が必要なのは新型コロナウイルスになります。

ウイルス自体もどんどん変異をしており、どのような薬が有効なのかもはっきりとしていません。特に高齢者や糖尿病や脂質異常症などの基礎疾患がある人は重症化するリスクが高いため、人の多い場所に出歩かない、こまめに手洗いや手の消毒を行う、きちんとマスクをつけるなど気を配る必要があります。

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