ED(ペニスの勃起機能の低下)4つの原因とは

EDとは英語の「Erectile Dysfunction」の略で「ペニスの勃起機能の低下」を意味します。

一昔前は高齢になってから悩む人が多かったのですが、最近では20代から30代の若い世代でもEDで悩む男性が増えています。EDの症状・原因や何科へ行けばいいなど大切な情報を頭に入れておけば、実際に症状が出た時に役立ちます。

勃起機能が低下するEDは勃起不全とも呼ばれ、様々な症状が出ます。軽度の症状も含めると、成人男性の2人に1人は勃起不全の症状を抱えています。中等度以上のEDは40代以降になると増えますが、20代から30代の若年層でも15%近くが深刻な悩みを抱えている状態です。

通常は性的な刺激を受けると興奮が脳から陰茎に伝わり勃起します。勃起とは陰茎海綿体の動脈が拡張して血液が一気に流れ込んで陰茎が大きく膨らむ現象です。

しかし何かしらの原因により正常に勃起できなくなることがあります。勃起不全の症状は人により様々で、性欲があるのに勃起しないケースもあれば最初は勃起するのに持続しないケースもあります。

EDの原因は大きく4つに分類でき器質性ED、機能(心因)性ED、混合性ED、薬剤性EDなどがあります。

器質性EDとは身体機能に障害あるいは異変がありそのため勃起することが出来ない状態を指します。血管や神経に問題があって海綿体に十分な血液が届かないと、満足できる勃起が得られなくなります。脳が性的な刺激を受けると一酸化窒素が分泌され大量の血液が海綿体に流入しますが、血管や神経の損傷が大きい場合は、全く勃起しないケースもあります。

中高年世代に多いのも器質性EDの特徴です。血管の動脈硬化や神経の障害が原因の勃起不全で、糖尿病など生活習慣病を抱えている男性は注意が必要になります。脳を含む中枢神経や末梢神経、脳と末梢を繋いでいる脊髄神経などを通じて性的な興奮が陰茎に伝わります。神経に問題を抱えていると脳から命令が出ても陰茎まで伝わらないため、勃起不全の原因になります。

器質性EDの原因は大きく分けて血管障害、神経障害、内部分泌機能低下の3つに分類されます。血管障害による血管性EDは糖尿病や高脂血症、高血圧などの生活習慣病と合併した形で引き起こされるパターンが多いです。特に糖尿病は、男性患者の半数以上が勃起不全の症状を抱えています。年齢を重ねると皮膚と同様に血管も劣化し、弾力性が失われ弱くなります。弾力性を失った血管は十分な拡張ができないため、勃起するために必要な血液が届かなくなりEDに繋がります。加齢による動脈硬化は誰にでも起こる症状で、40代以降になると動脈硬化で悩む人が急激に増えます。

糖尿病になると常に高血糖状態の血液が血管を流れるため、血管壁の弾力が失われ動脈硬化の原因になります。高血圧症を発症すると血管壁に高い圧力がかかり血管を損傷しやすくなり、勃起不全に繋がります。前立腺肥大症や前立腺がん、腎移植などの外科手術や骨盤の損傷などで陰茎に繋がる血管の損傷が起きるとEDの症状が出る場合があります。手術を受ける予定がある場合は、勃起への影響に関して事前に主治医に説明してもらいます。

中枢神経は性的な刺激を受け末梢神経は性的な興奮を伝えるため、神経障害が出るとEDの症状が出やすくなります。脳卒中や糖尿病性神経症、多発性硬化症による神経障害などは注意が必要です。

内分泌機能の低下も勃起不全の因子になり、男性ホルモンの分泌量が減ると勃起力が弱くなりEDに繋がります。

加齢だけでなくストレスや暴飲暴食、喫煙も男性ホルモンの分泌量を減らす原因になります。生活習慣を改善することでEDも改善できる場合があります。

動脈硬化が原因の勃起不全は、医療機関で処方されるED治療薬で改善効果が期待できます。厚生労働省に認可された医薬品は安全性が高く、勃起不全に悩む多くの患者が利用しています。

次に近年増加傾向にあり、特に若い男性に多いのが機能(心因)性EDで、日常生活のストレスやトラウマなど精神的な問題が原因で起こるEDです。プレッシャーやストレスがあると性的な興奮が神経を通して陰茎に伝わりにくくなり、勃起不全を引き起こします。うつ病や不安神経症、統合失調症などは勃起不全を引き起こす可能性がある精神疾患です。薬物依存症やアルコール依存症も精神疾患の範疇に入り、中枢系に作用する抗うつ薬は勃起に影響を与える可能性があります。

勃起不全を引き起こす心理的な原因には現実心因と深層心因があり夫婦の問題や仕事のストレス、経済的な不安は現実心因に含まれます。過去のトラウマなど、心の奥底に深く残っている問題は深層心因と呼ばれています。幼少時のトラウマやパートナーに対する愛憎、同性愛なども深層心因に含まれます。本人が気付いている場合もあれば全く気付いていないケースもあるため、現実心因よりも複雑です。心因性のEDを抱えている場合は、本格的な心理療法も治療方法のひとつになります。心因性の勃起不全でもED治療薬が使われ、日本では3種類の医薬品が認可を受けています。

精神疾患が原因の勃起不全にも幅広く処方され、PDE5阻害薬と呼ばれるED治療薬を服用して性行為に臨むと自信の源にもなります。特に性行為に対する不安が強くて心因性EDを発症している場合は、専門クリニックで相談すると適切な治療を受けられます。勃起不全の悩みを抱えている場合は泌尿器科を受診するのが一般的ですが、最近は内科で治療薬を処方するケースも増えています。

混合性EDとは心因性EDと器質性EDか混在しているEDです。

薬剤性EDとは薬の副作用が原因のEDであり薬剤投与による勃起不全、性欲の減退、射精障害になることがあります。

最近、満足のいくセックスができないと感じるなら診察へ行くようにしましょう。

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