血液内科とはどんな病気を診察する診療科なのか

Q. 血液内科はどのような診療科ですか?

血液内科

血液内科は内科学の一分野である血液学により治療を行う診療科です。

人体の血液細胞のがんや自己免疫疾患に対応します。主たる病気として「腫瘍性疾患」である白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫と、「非腫瘍性疾患」である貧血、血小板減少症などがあります。

一般的に入院治療の大多数が造血器悪性腫瘍の患者です。造血器悪性腫瘍とは、血液、骨髄、リンパ節が侵されるがんの総称で、白血病、リンパ腫、骨髄腫などが該当します。

主な疾患

白血病、骨髄異形成症候群(MDS)、悪性リンパ腫多発性骨髄腫、慢性骨髄増殖性疾患、再生不良性貧血、溶血性貧血、多血症、同種造血幹細胞移植

白血病

白血病とは血液のがんの一種です。血液細胞は大きく分けて、赤血球、血小板、白血球があり、白血球というのは、リンパ球、顆粒球(かりゅうきゅう)、単球の総称です。

血液をつくる過程において血液細胞である骨髄芽球(こつずいがきゅう)に何らかの遺伝子異常が起こり、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症します。つまり白血病は、リンパ球以外の白血球や赤血球、血小板のもとになる細胞ががん化したものと言えます。

白血病は、進行する速度が速い「急性白血病」と、進行する速度が遅い「慢性白血病」に分けられます。さらに、「急性白血病」は急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病に分類され、「慢性白血病」は慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病に分類されます。

白血病は放置すれば必ず命を落としてしまう悪性の病気です。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫(しゅ)は血液がんの一種です。白血球の一種であるリンパ球ががん化したものを指します。リンパ球は、体内に侵入してきた病原体を排除する重要な役割を担っていますが、そのリンパ球ががんになり異常に増殖することで起こる腫瘍性疾患です。

悪性リンパ腫はがん細胞の形態や性質によって70種類以上に細かく分類されていますが、大きくはホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つの種類に分類されます。

初期症状では、首や脇の下、足の付け根などリンパ節の多い部分にしこりが現れるますが、ほとんどの場合痛みを伴わないのが特徴です。

「白血病」と「悪性リンパ腫」の違いは、白血病は血液細胞が一個づつ血液の中を浮いて流れているため、あるいは骨髄中に存在しているために「がんの塊を作らない」ですが、悪性リンパ腫はリンパ節などで「がんの塊を作る」性質をもっています。

多発性骨髄腫

多発性骨髄腫は血液がんの一種です。血液細胞は骨の中にある「骨髄」という組織で作られていますが、その「骨髄」にある形質細胞(けいしつさいぼう)が、がん化した病気です。

多発性骨髄腫は、意義不明のM蛋白血症(MGUS)、無症候性骨髄腫(くすぶり型)、症候性骨髄腫の3つの種類に分類されます。

初期症状では自覚症状がないのが特徴です。人間ドックなど健康診断で貧血と言われたり、血液検査で異常が発見され精密検査で多発性骨髄腫と診断されることもあります。

診察

血液内科は、血液の病気である白血病や悪性リンパ腫を発症したがん患者へ、抗がん剤の治療や造血幹細胞移植を行う病院の重要な役割を担っている診療科です。

内科と血液内科の違いは、より専門的に血液系を診察できることです。

自ら診察に行くというより、かかりつけの先生や人間ドックあるいは健康診断で異常が見つかり紹介されて診察を受けることが多い科といえます。

例えば、赤血球が少なくなると貧血であり、多くなると多血症です。貧血になると体が疲れやすくなり、動悸、息切れなどの症状がでます。逆に多血症では頭痛、めまいなどの症状がでます。貧血、あるいは風邪のような症状が続くようなら一度診察を受けるのが良いでしょう。

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