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7割以上が成功できる禁煙外来の治療は何をするのか

病院で医師の指示に従って禁煙治療を行う禁煙外来は、タバコを本気でやめたい人向けの専門外来です。ニコチンに依存性があると認められ、意思に反してタバコをやめられないのは病気と認知されるようになったのが、この専門外来が誕生したきっかけです。

禁煙外来の治療内容は診断に基づき実施されるもので、禁煙補助薬を使い喫煙したい気持ちを弱めていくのが目的です。禁煙外来では何をするのか、費用はいくらなのか、保険を使えるのかなどを見ていきましょう。

初診では喫煙の状態や体調に一酸化炭素濃度の測定が行われます。一酸化炭素濃度はタバコの有害物質が体内にどれだけ入っているか、それを知る為に測定します。また、ニコチン依存症のチェックによって保険診療が受けられるかどうかも確認されます。明らかに依存症で禁煙外来の対象と認められた場合は、禁煙を開始する日時を決めて禁煙宣言書にサインします。この時に禁煙の取り組み方やタバコを吸いたい気持ちとの向き合い方など、専門的な役立つアドバイスをもらうことが可能です。

飲み薬の禁煙補助薬の服用期間は12週間が標準で、服用中に定期的に通院して禁煙の状態や変化を確認します。内服薬は禁煙開始日から7日間は喫煙が認められますが、8日目以降は一切喫煙できなくなります。最初の7日間はいわば準備期間で、離脱症状を抑えたり、少ない回数の喫煙でも満足できるようにするのが目的です。

1日目から3日目までは1日1錠の服用ですが、4日目から7日目までは倍の1日2錠、8日目以降は有効成分の量が多いものを1日2錠服用することになります。飲み忘れても早めに気がつけば大丈夫ですし、次の服用時間が迫っている場合でも、1回分を飛ばして服用を継続できます。その為、多少のミスがあっても治療を続けられるので、1日2回服用する手間はあるものの無理のない治療法だといえるでしょう。

自力で禁煙に取り組む場合の成功率は10%程度ですが、禁煙外来では70%以上にもなるとされています。つまり禁煙補助薬の効き目に疑う余地はなく、1人で取り組むよりも医療や医師の力を借りた方が、断然成功しやすくなるわけです。

標準の服用期間は12週間ですが、終了時点で完全禁煙に自信が持てなくても、更に禁煙補助薬を処方してもらうことができます。保険適用は12週間なので、それ以降の処方については自己負担となりますが、しかし納得するまで続けられるのは魅力的です。

禁煙外来で期待できる効果としては、血圧の改善やニオイや味を感じる感覚の復活、睡眠の質向上に身体機能の改善などです。喫煙は体に与える負担が大きく、血管にダメージを与えたり心臓の病気のリスクが高まるといわれています。禁煙外来はこれらの原因を取り除く治療なので、全身にポジティブな変化を実感できるようになります。

多くの人が経験することで有名なのは、食べ物が非常に美味しく感じられるようになることです。タバコで鈍っていた味覚が戻るので、食欲が増してついつい食べ過ぎてしまうことも珍しくないほどです。

喫煙は肺にも負担を掛けますが、禁煙によって肺が楽になると、睡眠の質が改善されたり体も軽く感じられます。歩いたり階段で息切れすることがなくなり、長時間歩き続けることも可能になるでしょう。それから咳が減ったり全身の倦怠感や呼吸も落ち着き始めます。

このような変化に期待できる禁煙外来の薬には、ニコチンを噛んで摂取するガムと、肌に貼って皮膚から吸収させるパッチタイプもあります。ガムは口寂しさを紛らわせることができるので、タバコの代わりに飴などの甘い物の摂取が増えてしまう人に向いています。パッチタイプは朝に貼って夜に剥がすだけと簡単ですが、肌に刺激があるので肌が弱い人には向かないです。ただ、飲み薬やガムに抵抗感がある人にとって、貼るパッチタイプは治療の選択肢の1つになるでしょう。

外来はあくまでも患者さん自身が禁煙の成功を望み、医師がそれをサポートを行うものです。
通院の回数は5回で期間は3ヶ月弱が標準ですから、早ければ3ヶ月以内に禁煙の成功という結果になります。禁煙治療の諸費用はクリニックにより異なりますが保険診療でおよそ12,000円~14,000円くらいでしょう。長期的な治療でも費用は数万円で済みますし、煙草を購入し喫煙を続ける場合にかかる費用と変わらないと言えます。自力で試行錯誤するのに比べれば無駄なく、効率的に短期間で禁煙が実現します。

医師は多くの患者さんと向き合い、悩みに耳を傾けてきたプロなので、相談相手に最適だといえます。看護師や薬剤師も協力してくれますから、心強い味方を得て禁煙に挑むことができます。禁煙の成功率は外来全体だと70%から80%ですが、飲み薬による成功者は10人中8人とかなり多いです。こういった数字や実績があるので、外来における禁煙の第一選択は飲み薬になっています。1日2回の服用で1日中効果が持続しますし、タバコを口にするとまずく感じるようになりますから、自然とタバコから距離を置けます。効き目がゆっくりで眠気や吐き気を伴うこともあるのは欠点ですが、普段と違う夢を見ることを除けばそれほど大きなデメリットではないです。何より保険適用で自己負担が少なくなりますから、経済的な理由で禁煙を達成したい人にも朗報です。

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