看護師のキャリアアップ、役職と役割

Q. 看護師はどのようなキャリアアップ、スキルアップが目指せますか?

看護師の仕事は多岐にわたり、一つ一つを先輩の看護師に聞かなくても仕事をこなせるようになるには5年ほどの時間がかかることがあります。5年後になると仕事内容を理解するようになるため、今後どのように働いていくのか、キャリアを目指していくのかを考えるようになります

その前に、キャリアアップとスキルアップについて少し触れておきます。キャリアアップとは、ビジネスにおいて経歴が高まる事、つまり昇進や昇格すること、あるいは転職により収入が上がっていくことを意味します。スキルアップとは、自分の長所を伸ばす、あるいは自己分析を行い足りない部分いレベルアップすることを意味します。同じような意味にステップアップがあります。英語では「強化する」「立ち上がる」などの意味で使われますが、日本では「向上すること」「進歩する」などの意味ですので、キャリアアップ、スキルアップどちらにおいても用いることができます。

看護師のステップアップとしては、スキルの習得を行う、より仕事に集中できるよう環境を選ぶ、看護師として看護スキルを極めたスペシャリストになるか、看護学校の講師など看護師としての仕事のほかに幅広くとらえジェネラリストとして働くかの3つがあります。

まず最初に悩むのがスペシャリストになるのかジェネラリストになるかという点になります。スペシャリストは現場重視で考え、日本看護協会に認められた認定看護師の資格を目指すことがあげられます。

認定看護師は現在、救急看護や皮膚排泄ケア、緩和ケアやがん化学療法看護、訪問看護や感染管理など21分野あり、実践、指導、相談の3つの役割を果たしています。学んだ看護実践を現場に反映させるほか、後輩の看護師に対して指導を行う、看護職に対してコンサルテーションを行うことを目的としており、非常にやりがいのある仕事です。

役職に就くには、認定看護師のような資格があるとより良いので、役職に就きたい場合は是非習得しておきたいものの一つになります。ですが誰でも認定看護師になれるわけではなく、認定看護師になるには19分野ある認定分野での経験が3年以上必要であり、資格取得の支援体制がある病院を選ぶことが重要となります。

実務経験の条件が満たされている場合は教育機関にて授業を受ける必要があるので、支援がない病院で勤務している場合は、難しくなってしまいます。

なお、現在のところ認定看護師の教育機関は全国に52か所あります。ですがより実践的なことを学ぶため各分野の店員は30人程度となっているので、必ずしも希望の教育機関にて受けられるとは限りません。資格を得たい場合はできるだけ早くにプランをたてて、余裕をもって実行すると良いです。

ジェネラリストもまた役職に就くチャンスがあります。幅広く知識を得るためにも期間を定めたうえで様々な診療科で経験を積む、より多くの人脈を築き上げるなどのことが大切になります。ジェネラリストは講師の意味合いもありますが、近年増加している老人ホームや在宅看護など病院以外の場面でもリーダーシップを発揮していかなくてはなりません。

どの様な知識を得たいのか、一つの分野を極めるのか幅広く知識を得るかによって、スペシャリストかジェネラリストになるのかにわかれるので、看護師になって5年ほどたった時点で見直してみると良いです。

仮に看護師長などの役職に就くには、キャリアラダーの達成を目指します。これはスタッフの教育などのマネジメントが目標となっており、能力の成長過程を段階的に整理したものになります。レベルが決っており、それぞれ到達目標や看護実績、教育や研究など項目が細かく設定されていることから、自分の目標が明確であり、モチベーションを維持することが可能です。

看護師といっても役職ごとの役割があります。看護主任、看護師長や部長が該当し、それぞれ副がいます。これらは看護管理者とも呼ばれており、看護師長は現場においての責任者となります。すべてを見渡して質の高い看護実践をするために、監督指揮を行い、必要に応じて指導や評価、教育や安全管理、職員の健康管理などを行います。このほか備品や物品の管理、目標の設定などのマネジメントしていきます。

もっとも職員に近いのが主任です。主任は新人看護師の指導やサポートを行うことが役割であり、管理職と言えども気軽に相談できる立場に当たります。

役職ごとの役割がしっかりとしているとはいえ、看護管理者はほかの職員に比べると責任を負うことが多く、プレッシャーに感じることも多くなります。特に主任は職員と患者と両方関わる時間が長いため、役割を重視したらよいのか、自分の思いをどう整理していくかなど板挟みにあうこともあります。自分で悩みを溜め込むことが無いよう、自分なりにストレスの解消をしていかなくてはなりませんが、時に上の看護管理者に悩みを相談するなどコミュニケーションを図り、連携していかなくてはなりません。

ただし、目的が達成されたときは大変な喜びとなりやりがいを感じるので、目指しても良い役職となります。さらに徐々にステップアップしていくので、達成感も得ることができます。

看護師は様々な知識をどのように生かしていくのかが重要であり、さらに医療は進歩しているため新しい知識をどんどん吸収していかなくてはなりません。日々の仕事が慣れあいにならないよう、新しい看護方法に目を向け、仕事に緊張感をもって望むことでスキルアップにつながっていくので、日々の業務をより丁寧に行うことが重要となります。

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