うつ病の症状と原因、治療について

最近は、うつ病になる人が増加しています。うつ病の人が増加している理由の1つは、昔よりも生きにくい社会になったからです。例えば、日本経済が発展していった1960年代から70年代にかけては、精神的な病気の人がいなかったわけではありませんが、それほど数は多くいませんでした。これに対して最近は、うつ病の人が増加しており、特に2010年以降は大幅に増加した傾向にあります。

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うつ病の人が増加した理由の1つは、日本は将来的に経済発展の見込みが少ないからです。経済成長期の頃は、頑張れば誰でもある程度裕福な暮らしができるといった雰囲気もあり、嫌な仕事でも必死になって頑張っていました。その結果、多くの人は収入が上がり希望していた暮らしを実現することができたわけです。ところが、最近はそのような事はなく頑張ってもあまり良い暮らしができるとは限りません。結果的に、自分の将来に対して希望を見いだすことができず精神的な病になってしまう人が増えています。

人間は、がんばっても結果が出ないと判断した場合は、そこから気力がなくなってしまうわけです。本来ならば、気力がなくなった段階で他の物事に目を向ければ良いですが、真面目な人ほどなかなか外に目を向けることができません。結果的に、精神的なダメージが大きくなりうつ病を発病してしまうわけです。

もう一つうつ病が増えた理由は、単に古い時代にはあまり認知されなかったからといえます。最近は、うつ病を始めとする精神病もひとつの立派な病気として認知されていますが、かつてはそのようなことが認知されていませんでした。結果的に、うつ病の人であってもうつ病でないと判断されていった傾向にあります。その人たちは、人からも評価されず苦しんだかもしれません。最近は、過去に評価されなかった人でもうつ病として認定されることにより、数が増える結果となりました。

うつ病の症状を見ていくと、まず気分が落ち込み何事に対しても気力がなくなってしまう傾向にあります。今まで活力的に生活していた人も、うつ病にかかった途端気力を失い、何事に対しても消極的になってしまう傾向があるでしょう。

比較的軽い段階は、精神的な落ち込みややる気がなくなるだけで済みますが、さらに病気が進行していくと学校や仕事に行くことができなくなります。これは、ガソリンがなくなった自動車と同じで前に進むことができない状態です。エネルギー源は、その人の前向きな気持ちが明るい精神面などにありますが、これらが失われてしまった以上は、行動することができないのも納得できるところです。

さらに病気が進行すると、今度は自殺を考え出す傾向にあります。人間は、生きる記憶がなくなると毎日何もしなくなり、生きる意味を失い生きていても仕方ないなどと考えるものです。結果的に、本当に自ら命を絶ってしまう人も少なくありません。

うつ病で自殺をしないための予防と対策があるとすれば、まず本人が可能な限り病院に行きプロの先生に相談をすることです。この点、身近な家族などに相談するのも1つの方法と考えられますが、それが必ずしも良いとは限りません。

何故かと言えば、家族の中にはうつ病は我慢が足りないあるいは辛抱が足りないなどと考えている傾向があり、もっと頑張れなどと逆のアドバイスをしてしまう傾向があるからです。そうすると、今まで何とか持ちこたえていたうつ病の人でも気力がなくなり、自分を追い込む形になります。結果的に、家族に相談するメリットとはないどころか、マイナスになるケースの方が多いです。

もちろん家族や友人であっても、うつ病に対してよく理解している人もいます。そのような人を選ぶならば、特に問題はありませんが、よほどの知識がない限りうつ病の人に対して誤ったアドバイスをしてしまう可能性は高いです。

このように、専門家として職業にしている精神科や心療内科の先生に依頼するのが1番良いですが、言葉で言うほど簡単なことではないでしょう。なぜなら、専門家のいる病院に行くまでが大きな負担になるからです。基本的に、うつ病の人は行動することに対してかなりネガティブな姿勢をとります。そのような人が、積極的に病院に行く事は考えにくいです。

もし、病院に行くことに抵抗がある場合には相談窓口等に相談してみると良いでしょう。相談窓口は、直接対面式のところもありますが、最近は電話相談などを行っているところも少なくありません。もし電話相談を選ぶ場合には、いくつものメリットがあることを認識しておくべきです。

1つは、家の外に出なくて良いことです。これにより、外出する機会が1つ減り、精神的に負担になる事はありません。相談も1回だけで済まないケースもあるため、何回も相談するならば電話相談が良いといえます。ただ最終的にどちらを選ぶかは、その人本人のタイプによって異なるため、うつ病の人が選びたい方を選ばしてあげましょう。

相談で物足りないと感じた場合には、そこから精神科や心療内科に通うこともできます。しかし、うつになった時、たいていの人は出来ることなら精神科や心療内科には行きたくないと思うでしょう。精神科はこころの病気を扱うのに対し、心療内科はストレスや不安が原因で生じる身体症状、精神の問題が体にあらわれた人を診察します。どちらの科を受診すればよいか迷ったときには、まずかかりつけの医師に相談してみるとよいでしょう。かかりつけの医師がいない場合かつ体に不調がない場合は精神科へ行くのが良いでしょう。

「仕事に行きたくない」「学校に行きたくない」、あるいは「もう何もする気力がない」など、気分が沈んで元気がない状態が続くなら、「とりあえず様子を見ておこう」と後回しにせず、心の中にあるその思いを少しばかりの勇気を持って医師に話してみて下さい。

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