スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

「反抗期の子ども」と「反抗期のない子ども」の違い

反抗期とは思春期の子どもが発する反抗的な言葉または行動。成長過程において身体と精神のバランスを上手く保てずに感情をコントロールするのが難しくなっている状態。子どもの気持ちをわかってあげられない大人が作った言葉。

反抗期とは子供が成長の過程において反抗的な態度をとる時期のことです。一般的に小学生高学年から中学生くらいに多くみられる傾向があります。原因は精神が成長し視野が広くなることにありますが、その広がった視野に対して対応能力が備わっていないために反抗的な言動でコミュニケーションをとるようになります。一概に子供が悪いとは言えず親の教育方針や生活環境による景況が大きいことも知っておかなれけばなりません。

反抗期はある程度大きくなってから起こると思っている人も多いですが、実は幼少期にすでに訪れています。子どもにより異なりますが2歳から幼稚園に入る前くらいにが一般的です。それまで寝て、泣いて、ミルクを飲んでを繰り返していた生活から、起き上がって自分で周りを見渡すようになります。視野が広る時に反抗期は起こりやすくなります。自分の思うようにいかなかった時に言葉で説明できれば良いですが当然ですが幼児にはできませんので駄々をこねて意思表示をします。これが第一次反抗期です。

この時、親の対応がその後の子供の性格を形成していきますので駄々をこねたときは注意が必要です。親は強めに怒ったりすれば子供はまだ小さいためにそれを抑え込むことができるでしょう。しかしが必ずしもそれが正しい子育て方法とは言えません。その時にしっかりと子供と向き合い理解してあげる努力をすることが大切です。

次に反抗期が訪れるのは小学生高学年から中学生の時です。中には高校生になってから反抗期になる子どももいるでしょう。いずれにしてもこの年齢の時に精神が成長し視野が広くなります。文部科学省では精神的な自立の手がかりを得るとされる中学2年生の頃、いわゆる中二病の時だと定義しています。

それまでは自分の気持ちがどうなのかしか考えなかったのが、友達同士の付き合い、先輩後輩の付き合い、男女の付き合い、そして親子の付き合いに対して自分の考えが芽生えるようになり、そしてそれにより疑問またはストレスが生じるようになります。大人であれば気持ちを言葉で表現することはできますがそこはまだ未熟ということもあり気持ちと言葉を合致させることができません。

ある部分は子どもであり、ある部分は大人という中途半端な時期になります。大人からしてみればこの中途半端な部分に矛盾を感じ反抗的な態度と捉えてしまうのです。
しかしそれは成長する過程で誰もが通ることであり反抗期という言葉でかたずけるのは賢明と言えません。

言い方を変えれば第二次反抗期が起きるまではどんな親でも育てることができますが、第二次反抗期以降の育て方は親の素質が問われると言っても過言ではありません。

人間以外の動物で例えるのは意味合いが異なりますがあえて例えるとすれば、犬を飼っていたとします。
たまに「うちの犬はよく吠えるんです」「うちの犬は人を嚙むことがあるんです」という人がいます。
でもそれは犬が必ずしも悪いとは言えません。飼い主にも問題があるのです。同じ犬種であっても飼う人、飼う環境によって大きく性格は変わってきます。
しかし飼い主は自分が何も悪いと思わずうちの犬はもともとそういう犬だったと結論づけてしまうのです。

話を戻すと、自分の子供が反抗的になっているのは子どものせいであって親は悪くないと結論づけてしまうのが良くないということです。

親の中にはちゃんと子どもと向きあい、理解し、共有できる部分を作ることで多少の反抗期はあってもひどい反抗期になることはない育て方をしている人もいます。

全ての子どもに反抗期が訪れますが、全ての子どもが親に必要以上に反抗的な態度をとることはないと言うことです。

子どもをカウンセリングに連れて行こうとする前にまず育てている環境に問題はないのか、接し方に問題はないのか、話し方に問題はないのか、子どもの意見を認めてあげる努力をしているのか、そのあたりを見直す必要があるかもしれません。原因が親にあって反抗期が訪れた場合、原因は親にありますからカウンセリングに連れて行っても解決しません。カウンセリング室の隣に親が居るのに、親が原因だと子どもは言うはずがありません。

反抗期の子どもは、わがままですし、偉そうですし、言ってることに矛盾があります。そして生意気です。でもそれは子ども自身も気づいています。表現できず、もどかしさに苦しんでいるのは子ども本人なのです。

反抗期の子どもに振り回され過度のストレスに悩まされる親は少なくありません。しかし、反抗期を迎えている時はある意味で子どもは親と理解し合いたいと心の奥底で思っているものです。親の意見を押し付けるのに子どもの意見は聞こうとしない、そういう態度をとっていれば改善することも必要です。

実は反抗期の子どもは誰に対しても反抗的な態度をとっているかと言うとそういうわけではありません。お年寄りや小さい子どもには優しかったりするものです。

あなたが「子どものくせに親に偉そうに!」と思っても少し深呼吸をして冷静に向き合うことが大切です。第一次反抗期のように親の権限を振りかざして力ずくで抑え込もうとすれば余計に子どもの気持ちは離れていきます。反抗期は治すものではありません、共鳴することです。

親の気持ちをわかってくれないと思う前に子どもの気持ちを理解してあげることが大切です。無理にコミュニケーションを取る必要はありません。常に行動を干渉する必要はありません。子どもの言う通りわがままに育てる必要はありません。反抗期の子どもにしてあげるのは、子どもの考えや気持ちに対して「認証」してあげることです。

タイトルとURLをコピーしました